Ciao! Lega Calcio Serie A


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2000年2月4日  緊張のローマ入り
KIXへ。「直帰列の席(非常口)あります?」と聞けるのがとてもよい。個人旅行のいいところ。
その後1日機内でほぼ過ごす。ルフトハンザ。設備がよくないようだ。TVが上の方にあって見にくいったら
ありゃしない。今んとこ、エールフランス>ルフト>JAL>ノースウェスト。こんな感じ。ただおにぎりやら
カップラーメンのサービスはなかなか。

で、フランクフルト。ウィングBに到着。ここからが未知の世界。個人旅行、一人旅ってことです。
乗り継ぎの便の説明をしてくれる日本人がいたので尋ねる。Bで良いらしい。フランクフルトはA,Bがあって
A〜Bはかなり時間がかかるらしいのでほっとする。とっとことっとこゲートに行き座る。周りは外国人ばっか。
外国にきたなー、と思いきや、ツアーの日本人客がどっさりやってきた。なんだかなぁ

ローマまではさらに小さいジェット機で。景色きれい。山が夕日に生えてる。だんだん真っ暗に。じつに良い。

ローマ着。荷物を受け取り、全くパスポートをチェックしようとしないのは話にきいていたがここまでとは。
そして空港列車乗り場へ。どこやろか?さっぱりわからぬ。案内がないのだ。ここでいつもの勘に頼ることに。
向かい側にどでかい建物がある、そちらへ行こう。しかし1階では無理そう。上を見ると連絡橋が。4Fまで
上がって勘に頼って進む。進む。いつもなら失敗するところだが、なんと!うまくたどりつく。わりと気が抜けた。
L16000でチケットを買い列車に40分ほど乗ってテルミニへ。長いホームを歩き、コンコースに。おお、
マクドがある。が腹いっぱいだ。とにかくタクシーでホテルまで行こう。タクシー乗るのに並んでいるようなので
同様に並んでみる。後から並んだにいちゃんに「リベロ!」って言われて指されたのに乗る。タクシーの運ちゃん
なんだかやさしかったので良かった。ばっちりホテルに。ホテルの部屋、めちゃきれい!なぜってツインで広いし
かつ、かわいい。ジャグジーはあるし、言うことなし。ただヒゲそりと歯ブラシがない。モーニングコールの
方法をレセプションの人に教えてもらった。明日もがんばろう。
その日の写真
2000年2月5日  けっきょくはローマも普通やん
8時起床。10時間は寝た。一人だとさすがに恐くなってテレビつけっぱなして寝た。でもよく寝た。
さっそく朝食。ホテルで。すごく良い。のんびり食べた。が、スクランブルエッグの容器を開けて、ガチャン
と音を立てて注目を浴びたのはご愛敬。

そして出発。本日の目的は鉄道の予約とローマのチケット購入。そしてグッズも。歩いて近そうなので
歩く。さっそく失敗。なぜかテルミニ駅の東側を突き進んでいた。うーむ。で、やはりみんな赤信号は
余裕で無視する。もは言うことはない。うまい。

テルミニ駅に着く。まず鉄道の予約。ローマ〜ミラノ、ミラノ〜ベネツィアを予約。いちおう紙にその旨を
イタリア語で書いて渡す。少し問答があったがなんとか購入。緊張した。そしてタバッキでガゼッタ デロ
スポルトを買う。赤いスポーツ新聞。試合の結果予想など載ってておもろい。

その後スタディオオリンピコ行きの910番のバスの駅を探す。チェック。共和国広場で見つけた!!
そしてローマポイントを探す。こっちではチケットぴあみたいなのがないため、それぞれのチームが
店を出して売ってる。そんなところ。見っけ!!英語が通じてナイス!お姉ちゃんもすごい美人で。
まずグッズ。マフラー、帽子、ユニホーム(8番NAKATA)を購入。ユニホームはモノホンである。
2枚買う、1枚は私をサッカー気狂いにしたスーパー氏にあげる。4年前に「日本vsウルグアイ」を
たまたま連れてってくれなければイタリアくんだり来ていないだろう。そしていっぱいおまけをもらった。
謎のTシャツとNakata の試合の生写真!そしてチケット。どうせならってことで正面スタンド。セレッソでも
1回しか行ったことない。L120000。このお姉さん、すっごいまじめにNakata はローマを助けてくれる
選手って言ってた。ホントに世界のNakata になってしまったのね。チラっと新聞読むとKing Nakataって。
皇帝のかっこしてました。合成やけど。チケット渡すの6時だそう。

お昼。テルミニ駅の地下のマクドで。ベーコンバーガーセット。しかしtakeout は通じず。おばちゃんには
英語だめである。結局店内で食うことに。やはり若い人じゃないとチビシイねぇ。

なんか時間余ったしホテルに戻ることに。メトロを利用。これはこわすぎ。とにかく深い、暗い。汚い。
こりゃ危ないね。気候いい感じやし、今後は歩こう。でも日向は暑い。日陰は寒い。差が激しい。

ホテルで101ぴきわんちゃんを見ながら休憩。足がいってー

そしてもう一度出発。また間違えた。サンタマリアマジョーレ大聖堂に。すっきやねー。まあ良い。
そのままカヴール通りを南下して遺跡地帯へ。うっ、きったねー。大阪と同じやん。興ざめ。コロッセオ
に行く。この辺りにポルナレフが隠れてたとかナランチャが死んだのかーとか考えながら一周。うーん、予想
より超観光地。今一つか。しかし基本的に外国人慣れして、外国って感じがなくなったようだ。もはや不感症。
もう田舎へ行ったほうが良いのかなぁ。また疲れた。ホテルに戻る。どこをどう間違ったかチェックしながら。
おー、しょっぱなから失敗しとる。なるへそ。帰り道、マジックのカードをトレーディングしてる若者発見。
どっかで見かけた光景だ。万国共通やね。

休憩後、もっかいチャレンジ。今度はローマポイントへチケットをもらいに。通りに面したカフェはどこも
いっぱい。優雅やなー。服屋さんには”SALDI”。今はバーゲン期間で安いそうだ。ウィンドウショッピング
をしていく。5時にローマポイント。しかし6時までチケットはできないらしい。しかたなくテルミニ駅の地下
をうろつく。スーパーで何か買う。チョコばっか。お土産になった。さらにうろつく。6時。ローマポイントへ。
途中急に手を上げてガッツする黒人を避けつつ到着。チケット入手。何のことはない、プリントアウトしたもの。
フォログラフィーもない。紙だ。うーん。帰りにジェラトリアへに入る。小さい所だ。そこのおばちゃん、
いかにもイタリアの母ちゃん、って感じで手伝いの娘さん(?)が圧倒されているようだった。で、英語は
ぜんぜん通じないが、2つのアイスを乗せてもらう。チョコとバニラ(Creme)。L2000。めちゃうま。
食いながらテクテク宿に帰る。最終的にこれが晩御飯。今日も結局スリも白タクひっかけもなし。みんな
避けてるみたい。そんなに薄汚てる?

帰ってスポーツ番組とアニメを見る。アニメは「シティーハンター」と「らんま1/2」。らんまは歌の
メロディーそのままで歌詞がイタリア語という。子豚の名前は「ピーチャン」そのまんまやん。
そいや本屋さんではカレンダーが。「らんま」「ルパン」。キオスクには同人誌。イタリアのおたく著?
ジャパニメーションってすごいね。
その日の写真
2000年2月6日  Nakata 見た。泣きそうになった
朝。モーニングコールを頼んだが、やはり鳴らず。まあ5時に起きてぼーっとTVを見てたので大事には
至らず。後で目覚しを買おう。

朝食後、8:30に出発。ボルゲーゼ公園に向かう。めちゃさむ!ローマのマフラーをして歩く。公園では
ジョギングする人々やら犬の散歩する人やらポツポツいる。ぼーっと歩いてポポロ広場へ。やはり建物はでかい。
その後スペイン広場へ。うむ。寒い。一応映画で見た所なので階段を上ってみる。なんてことはないなー。
やはり不感症のようだ。で、9:30。まだまだ。テルミニ駅へ。地下で目覚し購入。中国製の頼りないの。
そして例のスーパーでサンドイッチ、クロワッサン多数、チーズ、水を購入。昼と晩飯にしょう。11時まで
マクドの2階席でコーヒー飲みながらぼーっとする。構内は日本人がぽつぽつ。ふーん。そのうち、正面の席に
お姉ちゃんがジェラート持って座ってきた。なんだか気恥ずかしくなって退散。

さあ、もう時間だ。スタディオオリンピコへNakata を見に行くか。バス停へ。待っているとローマのマフラー
した若者達がやってきた。バスが来ると急いで乗る。切符に刻印した。が他の者は全然しない。いーのか?
席が進行方向を逆なので目が回る。まあいいけど。終着駅に。みんな普通に下りていく。やはりタダ乗りしても
ばれんな、こりゃ。で、オリンピコへ行こうとしたら後ろから日本語が。振り向くと日本人のにいちゃん。
「チケット買えるでしょうか?」とか話し掛けてくるので会話する。リュックのセレッソのマーク(よっぽど
じゃないと分からん)を見て「セレッソファンですねー?」って。びびった。もっと話をすると、川崎地方、
ベルディじゃなくマリノスのファン。卒業旅行でローマ(イタリア)、レアル(スペイン)、ラツィオ(イタリア)
の試合を見るという。サッカーは高校までやってて大学では子どもサッカーのコーチをしてたそうだ。こりゃ
本物のサッカー気狂いだねぇ。Jリーグ、イタリア、ドイツ、イングランド、スペイン、オランダのサッカーの
話をする。おー!!こんなに話が通じるなんて初めてである。いろいろ教えてくれるし。めちゃ嬉しい。
その中で面白かったのがJリーグの活性方法。まずJリーグを日本サッカー協会が買い取る。で、Jリーグの
試合を見る度にハンコを押す。そして代表の試合はハンコの数によって優先順位をつけるというもの。
こりゃいい。代表の試合だけチケット買ってきゃーきゃー騒ぐ無知な人間を排除することにもなるかも。
あー、しかし代表の試合初めて見てイタリア来るぐらいはまった人間もいるからなぁ。難しいところではある。
そうこうしてるうちにオリンピコも人が増えてきた。なんと女の子だけ3人の集団、も多い。卒業旅行生が
チケットを買いに行くと「ナカータ、ナカータ」ってチケット屋が叫ぶ。日本人は誰でも中田らしい。席は
CURVE(ゴール裏)の横にしたらしい。親子でローマのジャージを着たファミリーに「コンニーチワー!」
っ言われる。しばらく広場のトッティー、モンテッラ、デルベッキオに扮した3人の子供たちのボール遊びを
見ながら時間をつぶす。で、お別れ。またいつか、どっかで会えたらあいましょーと握手。

さっそく入り口。リュックの中身をチェックされ、アクア、タバコはないかと聞かれる。ないない。(実は
アクアはこっそり入れていたのだがキャップ外されるので内緒)3F。とっとこ正面まで歩く。少々遠い。
するとまたおばちゃんの検問。「ナカータ、ナカータ」って3人に言われまくりながら一言「ノー!」。
でも「トッティ」とは言えなかった。残念。で、席へ。きったねー!入り口でもらった新聞をイスに敷いて
座る。時間が近づくと人が増える増える!めちゃくちゃ増える!30分前にはもう満席。おじいちゃん、
おばあちゃん、おっちゃん、おばちゃん、若者、子どもと多種多様。前のおじいちゃんが「ジャポネーゼ、
バンザーイ!」って言ってきた。つられて「バンザーイ!」って言うと周りが喜ぶ。なんじゃこりゃ。
でも「バンザイ」より「よっしゃー」なんだけどねー。

そして10分前。メンバー発表。選手の名前をみんなで叫ぶ!すごいな。で8番。「ヒデ ナカータ」。
みんなで「ナカータ!」。もう泣きそうになった。本当に世界のNakata になったんやー、って肌で
感じ取れる。そしてローマの応援歌。みんなで歌う。やっぱおしゃれー!センス良すぎ。その間総立ち。
いーよなー。選手入場。CURVEを見ると両方ともローマサポーターでいっぱい。ベネツィアはその
横で小さく応援してる。

3時キックオフ!!観客も白熱。すごいのである。しかもサッカーを良くしってる。せっかくするするっと
デルベッキオが走り込んだのにバックパスする選手に「オー!!」って叫ぶ。なかなか倒れないように
体をうまく使うNakata に「ブラボー!!」と叫ぶ。無茶苦茶アバウトなクリアをすると「ウー!!」と
叫ぶ。実に目が肥えている。日本だとコーナーキックだかでキャーキャー言うからねぇ。
また、観客、知らない同志(多分)話しまくる。面白い国。そしてゴールするとアナウンスと一緒に
名前を叫ぶ。いーなー。あー、セレッソも一度DJがそのようにやっていたがみんなひいてたなぁ。
国民性?もしかして酒、タバコOkにした方がいいかもしれない?!

そしてハーフタイム。みんなずーっと立ちっぱなし。???ピンポンパーン、っていうTVでよく聞く
お馴染みの音と同時に他会場の結果表示が。手に持ってる紙を見る。ほー、これがトトカルチョかー。
これがサッカー熱に拍車をかけてることがよく分かる。

後半。ローマ強し。ベネツィアは格下すぎた。最後15分、トッティOUT、Nakata がトップ下に。
これは蛇足かな。(後でしったところ、モンテッラへの配慮だそうで。さすがカペッロ。Nakata のテスト
もできるし一石二鳥か)しかしNakata、遠慮しすぎたか。まだ完全に馴染んでいないのか。まあ
ボランチの攻撃の芽をつむってのはかなり効いてるようであった。

終了。5ー0で大勝。満足x2。しかし残念なことに発煙筒を見れなかった。終了後1本のみ。やはり格下
相手にはやさしいのか。あと、頭がくらくらする。みんなタバコを吸うのだが匂がなかなかいいので、そのまま
吸い込んでしまう。すると強いかして目眩がする。イタリア人ってすごいわ。
Nakata、TVで見るより遥かに小さい。といより周りがでかい。よく倒されずにふんばれるもんだ。また、
FWのダッシュが尋常ではない。めちゃ速いのである。機を見てハーフラインから猛ダッシュ。しかも
パスを出す方もすごく、DFとボールの間に体を紙一重で入れれるパスを出すのである。これははっきり
言ってTVではわからん。もっとセリエ生でみたい。

帰り。バス910番の乗り場を一度間違える。やっぱり頭悪いなぁ。途中、「ヒデナカーター!」って
言われまくる。わけわからん。バスの中。日本人のカップルが。ぜんぜんサッカーのこと知らないようで。
ハンコ制導入すべき?いや、これを機にサッカーを知ってもらえると幸いである?
ところであちらこちらでよく見るスコットランド人におっちゃん(スカートはいてる)、なんできてるのか
やっと分かった。ラグビー「イタリアvsスコットランド」があるから、らしい。

ホテルに戻る。ホテルの人にも「ナカータ!」。応援歌を歌われる。すんごいねぇ、ホント。部屋で朝買った
パンで夕食。TVではずっとサッカー番組。しかも選手生出演。本人解説付き(?)よだれものもの。
生まれ変わったらイタリア人になりてー。あと、子どもの議題に対して大人がバトルトークするローマの
番組が。おもろい。その後デジカメをチェックするとおなくなりに。なんてこったい。明日カメラを買おう。
サッカー夜中ずっとやってるらしいが疲れて寝る。
その日の写真
2000年2月7日  列車もミラノも人多すぎや
6時起床。目覚しがMade In Chinina ゆえ信用ならぬと深層心理に潜んでいたのであろうか。何度目が覚めた。
出発の用意をし、朝食をとる。いっつも一人なのにコーヒーいっぱい入れてくれるので嬉しい。そして出発。
道はさすがに混んでいる。みんな仕事だもの当然か。歩いてテルミニ駅へ。もうお土産ほとんど買ったので
重い。まずカゼッタを購入。そして地下のカメラ屋へ。おう、安いの売ってる。さすがに使い捨てでは寂しい
のでズームできるNikon を買う。フィルム2つおまけしてー。OK。やったー。予想通りMade In Chinina。
おもちゃ。9:30まで30分。まだ電車はこない。本屋でアシモフのイタリア語本を買ったり構内でガゼッタ
読んだり。すると通りすがりにおっちゃんが「ナカータ、なんとかかんとか」って話し掛けてきて悲しそうな
顔をする。何を言ってるのかさっぱりだが、多分”ナカタ、ゴールおしかったねー”って言ってるのだろう。
うーん、って答えられないでいると笑って去っていった。この時、すごくおっちゃん達とサッカーの話したい!
心の底から思ってしまった。イタリア語勉強してまたこよかな。

で、9:30、列車が来た。乗る。私の席におばちゃんが。そこはオレの席だーって主張するとのいてくれた。
どうやら予約してない人間は空いてる席に座れるらしい(任意指定)。おかしい。ユーロスターは要予約のはず。
まぁいっか。さすがイタリア。立っている客がいたり、すごい満員。車内で小説読んだりポケモンしたり。

14:00ミラノ着。うーん、きったねー。テルミニとえらい違い。そしてホテルへ。駅の近く。部屋は
今っぽい。便利ではあるがローマの方が雰囲気があって良かった。そしてやはりヒゲそりなし。こうなりゃ
最後まで生やしてやろう。さっそくミラノ探索。ドゥオモまで歩く。2km。30分くらい。ブエノスアイレス
大通り。うーん、おしゃれ関連ばかり。やはりSALDI。

そしてドゥオモ。でっかい建物ではある。しかし周りはブランド店で囲まれ、みんな普通の買い物に勤しんでいる。
そりゃそうか。しかしショーウィンドウがすごくおしゃれ。イタリア人って着こなしがうまいのは当然だ。これを
見てるだけで充分センスを養えるよ。腹減ったのでリストランテに行ったが全部閉店。まだ7時になってない。
残念。仕方なしに露店の焼き栗(L500)を買って食べ歩く。客観的に見て、非常に汚らしい中国人が
モノ食いながら歩いてるといった図か。そいや周りも日本人より中国人の方が多かったような。その後ミラノ
ポイント行こうとしたが場所わからず。たまにバレージが奥さんと店やってるそうだが。残念。

でホテルへ。帰り際、”Miumiu”ってブランドをチェックしてみたが女性用ばっか。そうなのか?6時に戻って
ぼーっとする。実はこの町、好きくない。ローマが京都や奈良のような田舎っぽいのんびりした都会としたら
こちらは天王寺。汚い。明日は1:30に列車か。うーん時間余りすぎ。失敗。どうしよ。晩飯は昨日買った
クロワッサンとチーズ。だんだん栄養がなくなっている。水を飲もうとすると炭酸入り。おえーーー!!!
こんなの飲めるか。朝までがんばろ。もう寝る。

その日の写真はなし。デジカメのあほー
2000年2月8日  水の都ってどんなんや?くらーてわからん
TVの目覚しで7:30起床。CMにトッティ、マンチーニ、バティー、そしてデルピエロ。さすがやね。
「足長おじさん」も。もしかして「ロミオの青い空」もやったか?ぴったりやん。
朝食。コーヒーが苦い。昨日の晩の分の栄養を取り戻す。とにかくビタミン。その後駅へ。ガゼッタを買う。
フェラーリの新型が一面か。スーパーで水2本、チョコ、非常用のクラッカー、髭剃りを買う。帰り際
サイフがないのに気づく。やべー!!と思ったらジャンパーの内ポッケに入れ損ねてズボンのベルトに
引っかかっていた。あせった。帰ってひげをそる。めちゃ悪人面やったからスッキリ。TVを見る。アメリカ人
親子がフランス、ドイツ、イタリアへ行って騒動を起こすという。しかし親子、イタリア語しゃべっとる。
これは怪獣が日本にしか出ないようなもの?ちょうどローマも映っていた。ほー。見入っていると11:30。
早くチェックアウトせにゃ。

駅へ。うーん、また道を間違えかける。ほとんど馬鹿。うむ。駅でイスに座ってボーっと待つ。13:05、
CISサンタルチア行き。今回は空いている。前の席にお姉ちゃん。Tシャツになるとは。寒いのに。小説
読んだり寝たりして15:55到着。

おー、周りは運河、である。ヴァポレットの切符をつたないイタリア語で買い、82番に乗る。外で。めちゃ
寒いぞ。やはり中に入る。あったかーい。しばらくしてハッと気が付く。なんだか広い運河を通っている。
そう、逆周りに乗ってしまったのだ。途中、一度下りてサンマルコ行きに乗り換える。うーん、この
ヴァポレット、どうもジャングルクルーズを思い出させる。またしばらくしてリアルトで皆下りてしまった。
なぜ?82番、終船らしい。なんじゃそりゃ。5時前に終船とは。次は夜中の2時とか。仕方なしに各駅の
1番に乗り換え。のんびり乗ってると妙にこじんまりしたおっちゃんが切符をチェックにきた。うさん臭そう
に見られる。
(ヴァポレットって運河周るバスのこと)

で、やっとS.マルコ。もうすっかり暗くなってしまった。広場を通り過ぎるとせまい路地に。うっ、まぶしい!
店のライトがあかあかと。ブランドもんのお店がいっぱい。ずーっと歩いていくとホテル見っけ。さっそく
チェックイン。今回は一人部屋に。残念。せまいなぁ。

そしてすぐベネツィア探索に出発。めちゃ寒いな。今までとは違う寒さ。とりあえず晩飯。適当に店に入って
ピッツァを頼む。マルゲリータ。とコーラを注文。すると...「プレーゴ!」の大声と共にでっかいピッツァ
が出てきた!しかしあっさり食えた。昼ぬきやし、生地が薄いし。でもモツァレラチーズがたっぷりでうまい
からである。これが本場なのか。満足x2。ただ、BGMがWham!で店員の兄ちゃんが鼻歌、という
アメリカナイズ。へんなの。そして運河を探索。どこまででも歩けそうな気がする。空気がめちゃよい。
澄んでいる。車が走ってないからなぁ。でも潮の香りはなし。わりと淡水なのか。すっごい込み入った路地
だが歩ける歩ける。田舎サイコー!そしてホテルへ。途中コンサート会場(オペラの小さいの)があったので
入りたかったが如何せん、超カジュアルな服装、無理っぽく断念。満腹なので寝る。

その日の写真はなし。デジカメのあほー
2000年2月9日  やっぱり水の都でした
6:30起床。7:00朝食。あー同じ。7:30から出発。まずはサンタルチア駅(Ferrovia)に向かう。
まずアカデミア橋に向かう。子供がいっぱい。お母さんと一緒。そうアカデミア橋のたもとに小学校がある
のである。しかし...みんな歩いてきてるのだろうか。大変だ。そして道標をチェックしながら歩く。
S.Margheritaか。ふーん。で、てくてく歩いてくと...またS.Margheritaに。一周しちまったらしい。
もう少し慎重に歩いていく。どうやら道標を見落としていたみたい。で、サンタルチア駅に到着。よく見ると
小さいな。うむ。

その後、カナルグランデに沿って歩いてみる。朝市。品揃えは日本と同じような。SALDIの服を見つつ。
途中スーパーに寄ってホワイトチョコ購入。めちゃうま。食べ歩く。S.Marco着。近いなぁ。広場
は中国人だらけ。しかも団体。日本人は、やはり女の子3人連れ、ってのが多いな。不思議。

次に東端を目指す。そこにヴェネツィアのホームがあるはず。練習してないかなぁ。ここしか練習するとこ
ないやろしね。ひたすら運河に沿って歩く。釣りしてるおっちゃんがいるのでじーっと見ながら休憩をする。
すると場所移動された。逃げんでもいいのに。公園では犬連れが多い。おかげでフンが。油断ならぬ。
で、スタジアム。シーンとしてる。なんだかこじんまりしたスタジアム。選手は運河を渡ってそのまま
スタジアム入りするらしいが、そりゃそうだわな。

仕方なく妙な道を歩きつつベンチで休みつつS.Marco広場に。で、少しお店巡り。。すんごい
気に入った物が!中に入って値段を聞く。オリジナルがあるそうで、それがL250000。ちと高い。
しかし心底惚れてしまったので購入。うれしっ!

疲れたのでホテルで休憩した後、またお店巡りに。うーん、やはりコンサートが気になる。教会でクラシック
を安く聞けるしお得。教会の前のお兄ちゃんにジーンズOK?ってきくとOKって。やった!チケット
購入。でも今夜はオリジナルらしい。残念。21:00からか。お店巡り続行。いろいろ見てるうちに
北側に運河に出てしまった。といってもこっちは海になるのか。前方にサンミケーレ島が。ほんと空気が
澄んでてきれい。道の犬のフンさえなけりゃなぁ。その後またS.Marco方面に戻る。途中お菓子屋
さんに寄る。おばあちゃんがやってる所。英語が通じないので厳しかったがいろいろ値引いてくれて
ラッキー!やはりイタリアのおばちゃんはすごいのである。大阪のおばちゃんっぽいか?

疲れたのでまたホテルへ。17:00現在で7時間は歩いている。軍隊なみや。途中ひったくりを連行してる
現場に出会う。そこいら中にいかつい見張りの兄ちゃんがおるのによーやるわ。で、ホテル。アメリカ製らしき
魔女っ子ものとポケモンを見る。ポケモン、イタリア語。でもピカチューだけそのまま。休んでいると
掃除のおばちゃんが。なんで今頃?ほんまゆっくり作業するよなー。アメ玉くれた。ラッキー。でもまっずー。

19:00。晩飯。最終日ぐらいはちゃんとリストランテに行く。本にも書いてないような所へ。堅苦しくも
なく洋食屋さんみたいなとこ発見。前菜なしで、スパゲッティと魚のミックスフライ、取り合わせのミックス
サラダ、フルーツジュースを頼む。スパゲッティ、めちゃうま。トマトソースのやつだが、めん(?)の
柔らかさが自分好み。ミックスフライ、タコと小魚をフライして塩をまぶしたおつまみみたいなのだが
これまたうまい。サラダは久しぶりの野菜。うまい。最後カプティーノを薦められ飲む。おいちー!
帰り際、リストランテに必ずいるゴッツイ料理長(ピッツアをこねるから?)に「Ciao!」って言って
みる。するとニコー!っとして「Ciao!」って返してくれた。嬉しいね、こりゃ。でもパン代と
ショバ代が高いんだ、これが。ヴェネツィアの特徴らしいがね。あとスパゲッティ、やはりスプーン
なんぞ使わぬ。まあ高級料理店では女性には出すらしいけど。日本人はなぜスプーン使うのか?
使わないオレには分からぬ。

21:00からコンサート。聞きやすくのんびりできた。うむ。ホテルで休む。

関係ないが今回の旅行で見たアニメ。「シティーハンター」「らんま1/2」「釣り吉三平」「巨人の星」
「足長おじさん」「ポケモン」。ごちゃまぜやなぁ。

その日の写真はなし。デジカメのあほー
2000年2月10日  ごっつい慌てた最終日
朝4:50起床。今日は帰国。早速荷物を持って1階へ。(ちなみにイタリアでは1階=0、2階=1、...)
外は真っ暗。う、フロントまで真っ暗。ドアも閉まってるし。どーしよー。うろうろしてると従業員の兄ちゃん
が開けてくれた。レセプションは真っ暗だがチェックアウトはできるそうだ。レセプションの人にチェック
アウトを頼み、空港までのタクシーに乗れるか尋ねる。何せ島である。その点が不安であったのだ。すると
8:00までは無理という。で、ALILAGUNAなら6:50に出港で8:00に空港というのを教えてくれた。
値段もL17000。そうしよう。しかし、この問答中、英語が頭の中で処理しきれなくなったのは事実。
マシンガンのように言われるとオーバーフローを起こす。まだまだ修行が足りぬ。レセプションの人と
従業員の兄ちゃん、お世話になりましたー。今なら6:00のに間に合うな。

で、S.Marcoに行き、ALILAGUNAの乗り場を探すがナイ!ナイ!ナイ!ヴァポレットの駅しかないよぉー!
でも駅を見るとザッカリア。しまった!間違えた!S.Marcoへ。(まあ徒歩2分ぐらいの距離だけど)
途中、道行くお兄ちゃんに「ミスター!ボートなんとかかんとかー!」って叫ばれたので多分ヴァポレット
のことと思い、そのまま歩く。でも駅って、ヴォパレットのしかないよぉー!もう時間がない!一人お客さんが
いたので英語で尋ねる。通じない!本と見せる。すると「ザッガリア!」うそやーん!でも頭が働かん。
また戻ってみよう。途中先ほど「ミスター!」って叫んでいたお兄ちゃんが戻ってきてくれて「To the Airport
なんとかかんとか left なんやらかんやら」って言われて、ザッガリアを見ると船が去りそう。もしかして
あれ!と思い、ザッガリアへ重い荷物を持って走る。しんど〜。着いて船員さんに空港行きか尋ねると
「No」。それなら橋わたって、ほら2つのライトが見えるでしょ、あそこだよーって。ほんまかー???
みんな適当や。でもその通りに行くと、何と小さいALILAGUNAの乗り場が。SMarcoとザッガリアの
間にあったのでした。

待つこと40分。自分をカメラで写したりしながら時間をつぶす。寒い。で、6:50。陽気な兄ちゃん
2人組みの船が着た。「Buon giorno!」。挨拶のやっと気軽にできるようになった。空港行きらしい。
よかった。さて、空港へ。は、切符買ってない。もしやイタリアっ子のようにタダ乗りできる?と思った
が切符持ってなかったら売るよー、って。残念。

空港8:00着。しばらくしてチェックイン。フランクフルト発のも窓際で直帰列がいい、って英語で
言うと「それはコンピュータが自動で決めます」って日本語で言われた。なんや、日本語OKなら最初
からゆうてーなー。でも何度もやり直してくれて希望の席を確保。ありがとう。

もう後は機上の人になるのみ。なので面白い話もなかろう。ここで初の海外一人旅の日記、終了とする。

その日の写真はなし。デジカメのあほー

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